一日3組限定、里山のオーベルジュ「薪の音」館主として、できることは。
「里山」とは、人間に管理されている山や自然のこと。
決して大自然ではなく、かといって環境に大きな影響を与えているわけでもない。
自然と人とがほどよいバランスを保って、共に生きている。
富山県は南砺市(旧城端町)、野口集落に里山のオーベルジュ『薪の音』はある。
「えっ、こんなところにあるの?」というような、五箇山の麓、里山のど真ん中。
その控えめな佇まいは、うっかりすれば地元の人でも見落としてしまうほど。
そんな場所に全国から予約が殺到しているというのだから驚きだ。
「野口は里山としては十分魅力的ですが、今の時代、それだけでは弱いと思っていて。 県外からお越しのお客様にもっと楽しんでいただけるような、買ったり、飲んだり、食べたりできるような、 観光地化とまでいかなくても、なにかしら散策の目的がなくては。 その一環として地元の特産品を加工して新しい商品を作ろうと、今企画しているところです」
こんな時代だから考える、未来の里山のカタチ。
国全体の問題である少子高齢化。 野口集落も例外なくその影響を受けている。 「今は大丈夫でも、10年後、20年後はどうなっているかわからない、 というより、今より深刻な状況になるのは確かです。 結果が出るまでに少なくとも10年かかるとすると、 行動をおこすタイミングとして、今が限界かなと。 野口集落の里山が少しでも元気なうちに、外部から見ても魅力的な場所にしなければなりません。 そのためには、私たちの世代が率先して行動しなくてはね。」 しっかりした未来のビジョンをもっている山本さん。 『薪の音』を成功に導いた手腕、今後田舎楽園でどう発揮されていくのか、お見逃しなきよう。里山のオーベルジュ薪の音
〒939-1844 富山県南砺市野口140
0763-62-3255
http://www.makinooto.co.jp/